「CAPD」サイクルを生涯を通して回す事
10月から2月の秋学期、毎週金曜は亜細亜大学・大学院での講義を担当しています。学部生には「消費者行動論」の講義を行っているのですが、講義の中でいつも少しだけ脱線して、商品企画とかマーケティングのエッセンスにも触れたりもしています。
マーケティングという仕事の面白さを知ってもらいたいし、「将来自分もマーケターになろう!」という興味を少しでも持ってもらえたら嬉しい。世の中に志を持ったマーケターを溢れさせたいですから 笑。
自分自身のマーケティング・商品企画スタイルの根幹に、エスノグラフィー・アプローチがあります。子供の頃から「なんでこうなんだろ?」「こうやったらダメなのかな?」という好奇心とあまのじゃくの塊だった事がその原点。小中学校の頃は、よく大人からウザがられて悲しい思いもしましたが、、今になって仕事の役に立ってくるとは。
このタイトル「CAPD」は新卒入社当時、味の素の海外事業担当専務・古関大先輩から教えてもらったビジネスのヒントです。決してPDCAの誤植ではなく、敢えて「CAPD」というやり方を強調されていました。
「中島くんね、机の上で計画ばっかり作ってたって、何にもならないのよ。現場行ってみなさいよ。沢山問題起こってるよ。」
初めてこの話をされた時は、ガーンと殴られたくらいの衝撃的な学びでした。優秀なビジネスパーソンでありたい、適当にやって失敗したくない、まずは綿密な計画から。そんな風に考え始めていた社会人フレッシュマンの自分に「いつもの自分のやりかた(現場主義)でいいよ」とお墨付きをもらったような瞬間でした。
それ以来、営業でも開発でも工場でも、常に現場を自分の目で見るプロセスは怠りません。当時20代の自分にとって、本物のビジネスプロフェッショナルから、リアルな言葉で、ビジネスの本質を叩き込まれた経験。本当にありがたい学びです。